良い楽器とは？

楽器（スネアやシンバル）を買おうと思ったとき 、

先輩や、楽器店の店員に
「なにが良いですか？」「何か良いの無いですか？」
などと質問したことは無いですか？この質問、された方にとっては大変難しいものです。

それはなぜかというと

『良い楽器』という答えは
その答えを求めている人によって変わってくるからです。

この問題に、万人に共通する答えは、はっきり言って存在しないと思います。では、何を持ってして「良い楽器」と言ったら良いのでしょう。

私自身が「これは良いよ」という楽器をあなたが必ず良いと思うかどうかは疑問です。

同じようにあなたがめちゃめちゃ好きだという楽器を私が絶対好きになるとは言い切れません。

これは音楽を聴くという行為にも同じことが当てはまります。
音楽を聴くという行為は職業ミュージシャンでもない限り単純に楽しむために聞くものではないかと思います。
そこには嗜好というものが必ず存在します。
私にとってはハードロックが最高の音楽であり、ジャズなどはあまり楽しめないものです。
でも、ジャズが好きな人もいるわけで、この辺の「好み」と称される感覚が音楽を聴く上で非常に重要な要素となります。

楽器の音に対してもこの「好き、嫌い」というキーワードが深く関わってくるはずです。

音楽を演奏する、そしてそのための楽器を選ぶ際、まず初めに考えなければならない事は
「どんな音楽が好きなのか」「どんなサウンドが好きなのか」と言う事です。
自分自身が求めているプレイスタイル、サウンドが解らなければ、自分にとっていったい何が必要なのか判断出来ません。自分自身を良く知り、自分にとっての判断基準を作る事が、
良い楽器を選ぶためのはじめの一歩となるわけです。

結局、良い楽器と言うのは「好ましい楽器」のことになるんです。

楽器としてしっかりとしたレベルを超えているものであれば、値段が安くても高くても素晴らしい楽器なんです。
大切なことは、
その楽器が発するサウンドが使う人にとって好ましいものかどうかだけ。
あなたが「好き」だと感じる音、曲にぴったりマッチする音、そうです、それこそが良い楽器であるのです。